メタマスク機種変更ガイド 新端末への移行手順とQRコード同期の使い方
「メタマスク 機種変更」を調べる人の多くは、スマホを買い替えたときにウォレットの中身を失わないか不安に感じています。結論として、シークレットリカバリーフレーズ(12個の英単語)を新しい端末で入力すれば、同じウォレットを引き継げます。この記事では、新端末での復元手順、「バックアップと同期」機能とQRコードの関係、そして旧端末を手放す前に確認すべき点まで、公式サポートの情報をもとに解説します。
MetaMask公式サポートの記載を確認しながら記事を作成しています。確認日は本文中に記載し、特定のトークンやNFTの購入は勧めません。
メタマスク機種変更の前に準備しておくもの
機種変更の際にメタマスクを引き継ぐために必須なのは、ウォレット作成時に表示されたシークレットリカバリーフレーズ(12個の英単語)です。このフレーズさえ正しく保管していれば、新しいスマホでも同じウォレットにアクセスできます。逆にフレーズが手元に無い状態で機種変更を進めると、旧端末のアプリを削除した時点で復元の手段が無くなります。機種変更を始める前に、必ずフレーズの控えがある場所を確認してください。
- シークレットリカバリーフレーズ(12個の英単語)の控え
- 新しいスマホにインストールするメタマスクアプリ
- 余裕があれば、旧端末でメタマスクにログインできる状態
シークレットリカバリーフレーズが前提になる理由
シークレットリカバリーフレーズは、ウォレットそのものを作り出す唯一の鍵です。MetaMask公式サポートによると、パスワードやメールアドレスを覚えていても、このフレーズが無ければ別の端末でウォレットを復元することはできません。機種変更の作業に入る前に、フレーズが正しく保管されているかを必ず確認してください。
機種変更でよくある不安とその正体
機種変更の相談で多いのは、正しく引き継げたか自信が持てないという不安です。国内の暗号資産メディアの記事でも、機種変更して新しい端末でログインしたいという相談は、パスワードを覚えている場合やパスワードを忘れた場合とは別のケースとして扱われています。手順どおりに進めれば数分で終わる作業なので、落ち着いて1つずつ確認すれば問題ありません。
シークレットリカバリーフレーズを紛失したまま機種変更を進めると、公式サポートでも復元できません。作業前に必ず手元にあるか確認してください。
新しいスマホでメタマスクを復元する基本手順
新しいスマホでの引き継ぎは、App StoreかGoogle Playからメタマスクのアプリをインストールし、起動時に「既存のウォレットをインポート」を選ぶ流れで進みます。MetaMask公式サポートの案内では、12個の単語を正しい順序で、すべて小文字で、単語の間に1つだけスペースを入れて入力するとされています。入力後に新しいパスワードを設定すれば、旧端末と同じウォレットが新しいスマホに表示されます。
App StoreまたはGoogle Playからメタマスクを入手し、初回の画面を開きます。
新規作成ではなく、フレーズを使う選択肢を選びます。
小文字のみ、単語の間に1つのスペースで入力します。
この端末で使う新しいパスワードを決めれば引き継ぎは完了です。
入力時に気をつけること
単語の順序を入れ替えたり、大文字を混ぜたり、余分なスペースを入れたりすると復元に失敗します。手書きのメモから入力する場合は、似た文字の読み間違いにも注意してください。1語でも違えば別のウォレットとして扱われ、旧端末の資産が見えなくなります。
複数のアカウントを使っている場合の注意
メタマスクの中で複数のアカウントを作って使い分けている場合、標準の方法で作成したアカウントはシークレットリカバリーフレーズの入力だけで順番に呼び出されます。一方で、秘密鍵やJSONファイルで個別にインポートしていたアカウントは自動では戻らず、後述する「バックアップと同期」機能の対象外でもある点に注意してください。
まだウォレットを作ったことがない方はメタマスクウォレットの作り方を解説した記事から、シークレットリカバリーフレーズの保管方法を確認しておくと安心です。
「バックアップと同期」機能とQRコードによる同期の違い
メタマスクには、同じシークレットリカバリーフレーズを使う端末どうしでアカウント名や連絡先を自動的にそろえる「バックアップと同期」という機能があります。MetaMask公式サポートによると、この機能は初期状態で有効になっており、アプリの起動・終了やロック・アンロックのタイミングでデータが同期されるとされています。ただし、これはウォレットそのものを新しい端末に作り出す機能ではなく、シークレットリカバリーフレーズでのインポートが済んでいることが前提です。
- アカウント名や連絡先の表示をそろえる
- 標準のシークレットリカバリーフレーズと追加したフレーズのアカウントが対象
- 秘密鍵・JSONファイル・ハードウェアウォレットのアカウントは対象外
| 項目 | フレーズでインポート | バックアップと同期 |
|---|---|---|
| 役割 | 新しい端末にウォレット自体を作り出す | 既にある端末間でアカウント名などをそろえる |
| いつ必要か | 機種変更のたびに必ず行う | インポート後、表示をそろえたいときに使う |
| 個別インポートのアカウント | 同じ手順で個別に復元できる | 対象外で自動では戻らない |
QRコードでの同期を見かけたときの注意点
メタマスクでは、拡張機能とモバイルアプリの間でQRコードを使ってデータを渡す機能が案内されていた時期があります。ただし2026年10月時点でMetaMask公式サポートの「バックアップと同期」のページを確認すると、標準的な引き継ぎ方法として説明されているのはシークレットリカバリーフレーズでのインポートで、QRコードを使う手順は案内されていません。表示されるメニューの名称はアップデートで変わることがあるため、迷ったときはフレーズでのインポートを優先してください。
個別インポートのアカウントは手動で再追加が必要
バックアップと同期が有効でも、秘密鍵やJSONファイルで個別にインポートしていたアカウントや、接続していたハードウェアウォレットのアカウントは自動では戻りません。MetaMask公式サポートの説明では、これらは新しい端末でも元のインポート方法と同じ手順で、1つずつ手動で追加し直す必要があるとされています。
「バックアップと同期」は便利な機能ですが、ウォレットを新しい端末に呼び出すのはあくまでシークレットリカバリーフレーズです。まずインポートを済ませてから同期の設定を確認してください。
機種変更したらメタマスクにログインできないときの対処法
機種変更の後にログインできない場合、多くはシークレットリカバリーフレーズの入力ミスが原因です。国内の暗号資産メディアの記事でも、機種変更して新しい端末でログインしたいケースは、パスワードを覚えている場合やパスワードを忘れた場合とは別に、確認すべき点が整理されています。まずは次の3点を順番に見直してください。
- 12個の単語の順序やスペルを1語ずつ見直す
- 大文字・小文字や余分なスペースが入っていないか確認する
- 複数のフレーズを保管している場合は別のものと混同していないか確認する
フレーズに誤りがなさそうな場合
フレーズの入力に問題が無さそうな場合は、アプリを最新版に更新してから再度試してください。通信環境が不安定なときにエラーが出ることもあるため、Wi-Fiや回線を変えて試すのも有効です。何度やっても失敗する場合は、入力しているフレーズ自体が別のウォレットのものである可能性を疑ってください。
パスワードだけでは引き継げない理由
パスワードは、その端末上でウォレットをロック・解除するための鍵であり、ウォレットそのものを作り出す鍵ではありません。ウォレットの本体を作り出しているのはシークレットリカバリーフレーズのため、パスワードだけを覚えていても、フレーズが無いままでは新しい端末にウォレットを呼び出せません。
| 症状 | 主な原因 | 対処 |
|---|---|---|
| ログインできない | フレーズの順序・スペルの誤り | 1語ずつ見直して再入力する |
| 残高やNFTが見当たらない | 違うフレーズを入力している、または個別インポートのアカウント | フレーズを確認し、個別インポート分は手動で追加する |
| アプリが途中で止まる | 通信環境やアプリの不具合 | 通信を変える、最新版に更新する |
旧端末を初期化・処分する前に確認する3つのこと
旧端末をすぐに初期化したり手放したりすると、引き継ぎの失敗に気づいたときに確認する手段を失います。MetaMask公式サポートの複数のページを確認すると、機種変更後は残高やNFT表示に加えて、個別インポートのアカウントやカスタムネットワークの設定が見落としポイントになりやすいとされています。旧端末を手放す前に、次の3点を新しい端末側で確認してください。
- 新しい端末で残高とNFTの表示が旧端末と一致しているか
- 秘密鍵やJSONでインポートしていたアカウントを再追加できているか
- 利用していたNFTゲームやdAppsに新しい端末のウォレットで再接続できるか
カスタムネットワークは引き継がれない
MetaMask公式サポートによると、機種変更やアプリの再インストールを行うと、以前に自分で追加したカスタムネットワークの設定は保持されません。NFTゲームで使う独自のネットワークを追加していた場合は、新しい端末でネットワーク名やRPCのアドレスを入れ直す作業が必要です。
旧端末はすぐに初期化せず動作確認後に
新しい端末での残高やNFTの表示、よく使うサービスへの再接続まで確認できたら、旧端末のアプリを削除したり端末を初期化したりしても問題ありません。逆に、確認が済んでいない段階で旧端末を手放すと、見落としに気づいたときに元の状態を見返す手段が無くなります。
機種変更の引き継ぎに失敗していても、シークレットリカバリーフレーズさえ手元にあれば、別の端末からいつでも同じ手順でやり直せます。慌てず確認を進めてください。
旧端末を手放す前に、新しい端末で残高・NFT・接続中のサービスの3点を確認する癖をつけておくと、機種変更のたびに安心です。
機種変更のタイミングを狙った詐欺に注意する
機種変更でログインに困っているタイミングは、詐欺師にとって狙いやすい瞬間です。国内の暗号資産メディアの報道によると、取引履歴を悪用して似たアドレスからわずかな送金を行い、誤送金を誘う「アドレスポイズニング」などの手口が確認されています。MetaMask公式サポートは、正規のサポートがシークレットリカバリーフレーズの入力や提示を求めることは絶対にないと案内しています。
- SNSのDMやメールから届く「復元サポート」「同期サポート」を名乗る連絡
- 検索結果の広告に表示される非公式の復元代行サイト
- 電話やチャットでシークレットリカバリーフレーズを尋ねてくる相手
シークレットリカバリーフレーズを聞かれたら詐欺と判断する
公式のサポートであっても、シークレットリカバリーフレーズの入力や口頭での伝達を求めることは絶対にありません。機種変更を手伝うと称してフレーズの一部でも尋ねてくる相手は、サポートを名乗っていても詐欺と判断して通信を切ってください。引き継ぎの操作は必ず公式のアプリの画面の中だけで行います。
偽の拡張機能・偽アプリに注意する
メタマスクのアプリや拡張機能は、公式サイトmetamask.ioか各ストアの公式ページから入手してください。国内の暗号資産メディアでは、検索広告に偽の拡張機能が表示された事例も報告されています。提供元の表示や評価の件数を確認してから入手すると安心です。
秘密のフレーズ(シークレットリカバリーフレーズ)は、サポートを名乗る相手であっても他人に教えないでください。機種変更の引き継ぎ操作は必ず公式のアプリの中だけで行ってください。
| 項目 | 正規の引き継ぎ | 機種変更を装う詐欺 |
|---|---|---|
| 操作する場所 | 公式アプリの中だけ | 外部サイト・DM経由のリンク |
| フレーズの扱い | 本人が自分の端末にだけ入力する | 相手に伝える・フォームに入力させる |
| サポートの姿勢 | フレーズを尋ねない | 同期や認証を理由にフレーズを尋ねる |
よくある質問
機種変更前にメタマスクのアプリを削除してしまった場合はどうすればいいですか
シークレットリカバリーフレーズを保管していれば、新しいスマホにメタマスクを再度インストールし、「既存のウォレットをインポート」からフレーズを入力すれば復元できます。旧端末のアプリを先に削除していても、ウォレットの本体はフレーズによって再現されるため、アプリの有無自体は復元の可否に影響しません。フレーズを保管していない場合は、公式サポートであってもウォレットを復元する手段がなく、保有していた資産やNFTにアクセスできなくなります。機種変更の作業に入る前に、必ずフレーズの保管場所を確認する習慣をつけてください。
機種変更後に以前のNFTが表示されないのはなぜですか
機種変更の直後にNFTの一覧が空に見えても、MetaMask公式サポートの説明によると、ブロックチェーン上の保有自体が消えているわけではないとされています。インデックスサービスの反映待ちや、メタデータの形式が対応していないことが主な理由とされており、しばらく時間を置くか、ブロックチェーンのエクスプローラーで保有状況を確認すると状況を切り分けられます。焦って復元をやり直す前に、まず時間を置いて表示が変わるかを確認してください。
機種変更と同時にパスワードも変えることはできますか
新しい端末でシークレットリカバリーフレーズを使ってインポートする際に、その場で新しいパスワードを設定するため、機種変更とあわせてパスワードを変更すること自体は可能です。ただし、パスワードは端末ごとに個別に設定するものであり、旧端末のパスワードを新しい端末にそのまま引き継ぐ仕組みではありません。新しいパスワードは次回以降のログインで使うことになるため、確実に覚えやすいものを設定してください。
機種変更後に以前使っていたNFTゲームにそのままログインできますか
ウォレットの引き継ぎと、NFTゲーム側のアカウント連携は別の仕組みです。ウォレットのアドレスが機種変更の前後で同じであれば、ゲーム側で改めてウォレットを接続する操作をすれば多くの場合そのまま引き継げますが、ゲームによってはメールアドレスなど別の認証情報を求められることもあります。接続前に表示されたアドレスが以前と同じかどうかを必ず確認してから利用を再開してください。
まとめ
メタマスクの機種変更は、シークレットリカバリーフレーズを新しい端末で入力すれば数分で引き継げます。「バックアップと同期」はアカウント名などをそろえる便利な機能ですが、ウォレットそのものを呼び出すのはあくまでフレーズによるインポートで、QRコードでの同期は2026年10月時点の公式サポートでは案内されていません。
引き継ぎ後は、残高やNFTの表示、個別インポートのアカウント、カスタムネットワークの設定を確認してから旧端末を手放すと、見落としによる不安の多くは解消します。一方で、機種変更のタイミングを狙ってフレーズを聞き出そうとする詐欺も報告されているため、引き継ぎの操作は必ず公式のアプリの中だけで行ってください。ウォレットの基本的な使い方から見直したい方はメタマスクの使い方をまとめた記事や復元の手順を詳しく解説した記事、仮想通貨ウォレットの作り方を解説した記事もあわせてご覧ください。