NFTゲームとは何か|仕組み・始め方・リスクを一次情報で解説

「NFTゲーム」という言葉を調べている人の多くは、仕組みがよくわからないまま、始めてよいものか判断に迷っている状態だと思います。この記事では、NFTゲームの定義と仕組みを、ブロックチェーンゲームやweb3ゲームとの呼び方の違いも含めて整理し、始め方・稼ぐ仕組みと税金・デメリットとリスク・詐欺の手口まで一次情報で確認しながら解説します。投資や特定トークンの購入はすすめません。

この記事を書いた人
UFO Gamers編集部NFTゲームの始め方と稼ぎ方を、一次情報で検証するメディア

国税庁のタックスアンサー、日本暗号資産ビジネス協会のガイドライン、複数の業界メディアの報道を突き合わせて、定義や税金の扱いを確認しています。特定のトークンの購入や利回りはすすめません。

NFTゲームとは何か

NFTゲームでキャラクターやアイテムを所有するイメージのイラスト

NFTゲームとは、ゲーム内のキャラクターやアイテムなどのデジタル資産をNFT(非代替性トークン)として発行し、プレイヤーがブロックチェーン上でその所有権を持つゲームのことです。従来のオンラインゲームでは、手に入れたアイテムの記録は運営会社のサーバーの中にしかありませんでした。NFTゲームでは同じ記録がブロックチェーン上に残るため、運営会社がサービスを終えた後も所有の記録自体は消えない点が最大の特徴です。

NFTゲームの基本的な仕組み

NFTゲームの仕組みは、ゲーム内で手に入れたキャラクターやアイテムをNFTという形でブロックチェーン上に記録し、プレイヤーが持つweb3ウォレットにひも付ける流れになっています。クエストの達成や対戦の勝利でゲーム内通貨を得たり、その通貨でNFTを購入したりすることでアイテムを増やしていきます。

手に入れたNFTやゲーム内通貨は、ゲーム専用のマーケットプレイスや暗号資産取引所を通じて、他のプレイヤーに売却したり円などの法定通貨に交換したりできます。この売買の自由度こそが、通常のゲームと最も違う部分です。具体的な現金化までの流れは、後述する収益の仕組みの章で説明します。

ブロックチェーンゲーム・web3ゲームとの違い

検索すると「ブロックチェーンゲーム」「web3ゲーム」「P2E」という表記にも出会いますが、これらはいずれもブロックチェーン技術とNFTを活用したゲームを指す言葉として、ほぼ同じ意味で使われています。呼び方が分かれているのは、どの側面を強調するかの違いによるものです。

呼び方強調している側面よく使う場面
NFTゲームアイテムの所有権がNFT化されている点アイテムの売買や資産性を語るとき
ブロックチェーンゲーム裏側の記録技術そのもの技術・仕組みを語るとき
web3ゲーム分散型であること全般業界や市場全体を語るとき
P2E(Play to Earn)遊んで稼げるという収益性稼ぎ方や収益モデルを語るとき
編集部

4つの呼び方を別物だと思って調べ直す必要はありません。記事によって視点が違うだけだと分かれば、検索結果の見出しに振り回されずに読み進められます。

NFTゲームが「オワコン」と言われる理由と現在の状況

NFTゲーム市場の盛り上がりと落ち込みを表すイラスト

「オワコン」と言われる主な理由は、2021年のブーム時に集まった投機目的の参加者が離れ、ゲーム内通貨やNFTの価格が大きく下落したことです。あわせて、ゲームを楽しむよりも利益を追う参加者が目立ったことで、本来のゲームファン層との間にずれが生じたことも背景にあります。ただし市場が縮小したことと、仕組みそのものが終わったことは分けて考える必要があります。

2021年のブームと価格下落の経緯

2021年前後はNFTや暗号資産全体の価格が高騰し、ゲームで得たトークンを換金するだけで利益が出る状態が話題になりました。海外メディアの報道によれば、ゲーム会社の経営者自身が「プレイヤーはNFTを好まず、ゲームが投資のような感覚になってしまった」と振り返っています。その後の価格下落で、投機目的だけで参加していた層から急速に離れていきました。

ゲーム性との相性を問題視する声も出ています。Minecraftの開発元Mojang Studiosは、NFTなどブロックチェーン技術による希少性・排他的な所有権の仕組みが、Minecraftの「創造的な包摂」という価値観と一致しないとして、サーバーやMODへの導入を認めない方針を示しました。

「終わった」と言われても続いている部分

一方で、ブーム期から稼働を続けているタイトルも存在し、運営会社が投機的な報酬設計を見直しながら続行を模索する動きも報じられています。「NFTゲーム全体が終わった」と「個別タイトルがサービスを終了した」は別の話であり、記事を読むときはどちらの話をしているのかを区別して受け取る必要があります。

💡 ここだけ押さえる

個別タイトルの稼働状況は変わりやすいため、特定の銘柄やゲームを始める前には、必ず公式サイトや公式X、アプリストアで最新の運営状況を自分で確認してください。

NFTゲームの始め方

NFTゲームを始める準備をしているイラスト

NFTゲームの始め方自体は、多くの場合サービスのサイトにアクセスしてアカウントを作成するだけで、通常のスマホゲームと大きくは変わりません。ただし、NFTの購入や報酬の受け取りを伴うタイトルでは、事前にweb3ウォレットと暗号資産取引所の口座を用意しておく必要があります。準備の手間がかかる分だけ、通常のゲームより始めるまでのハードルが一段高いと考えておくとよいでしょう。

ウォレットと取引所口座を用意する

NFTゲームとウォレットを接続する際には、取引の手数料(ガス代)として暗号資産が必要になることがあります。事前に暗号資産交換業者で口座を開設し、必要な分のイーサリアムなどを取得して、ウォレットへ送金しておくと準備がスムーズです。

  • web3ウォレット(メタマスクなど)のインストールとバックアップ
  • 暗号資産交換業者の口座開設と本人確認
  • ガス代に使う分だけの少額の暗号資産の購入
  • ウォレットへの送金と、ゲーム側でのウォレット接続

プレイを始めるまでの流れ

ウォレットの準備が終わったら、ゲームの公式サイトからアカウントを作成し、ウォレット接続の案内に沿って連携します。無料で遊べる範囲が用意されているタイトルも多いため、最初から資産を投入せず、無料の範囲で操作や仕組みに慣れてから判断することをおすすめします。

タイトルによって必要な初期費用や対応言語は大きく異なります。本記事では特定のタイトルの稼働状況を断定しませんので、始める前に必ず公式サイト・公式X・アプリストアで現況を確認してください。

収益が発生する仕組みと税金の扱い

ゲームで得た報酬を受け取るイラスト

NFTゲームで収益が発生する仕組みは、デイリークエストの達成や対戦の勝利でゲーム内通貨やNFTを獲得し、それを他のプレイヤーへの売却や暗号資産取引所での換金を通じて現金化するという流れです。ただし獲得や売却のどちらの時点でも、税金が発生する可能性がある点に注意が必要です。仕組みを正しく理解しておかないと、確定申告の時期になって慌てることになります。

現金化までの流れ

ゲーム内で得たトークンは、まずゲーム専用のマーケットプレイスか暗号資産取引所に送って、ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号資産に交換します。そこからさらに取引所で円に両替し、登録した銀行口座へ出金するという二段階の流れになるのが一般的です。

ゲーム内アイテムをリアルマネーで頻繁に売買する行為は、内容によって景品表示法や資金決済法などの規制に関わる場合があると指摘されています。運営会社側が法令を踏まえて設計しているとはいえ、換金性の高いゲームほど利用規約を確認しておくと安心です。

所得区分と確定申告の考え方

国税庁タックスアンサーNo.1525-2によれば、NFTやFT(代替性トークン)を用いた取引では、役務提供などで取得した場合は事業所得・給与所得・雑所得のいずれかに、臨時偶発的に取得した場合は一時所得に区分されます(2026年10月確認)。ゲームの報酬として継続的に得ている場合は、雑所得に区分されるのが基本的な考え方です。

立場年間の暗号資産の利益確定申告の要否
給与所得がある会社員20万円以下原則不要(住民税の申告は別途必要)
給与所得がある会社員20万円超必要
給与所得がない人所得合計48万円超必要

例えば会社員がNFTゲームの報酬を現金化し、年間で15万円の利益が出た場合は、ほかに雑所得がなければ原則として所得税の確定申告は不要です。翌年に30万円の利益が出れば、20万円を超えた時点で確定申告が必要になります。暗号資産の損失は給与所得など他の所得と損益通算できないため、含み益の管理には注意してください。

編集部

「売った時だけ課税される」と思い込んでいる質問が税理士相談サイトには多く見られます。ゲーム内で獲得した時点ですでに課税対象になり得ると覚えておいてください。

始める前に知っておきたいデメリットとリスク

資産価値が目減りするリスクを表すイラスト

NFTゲームの主なデメリットは、トークンやNFTの価格変動が通常のゲーム内通貨より大きく、ゲームとしての楽しさより損益が気になりやすいことです。加えて、サービス終了やライセンス切れによって、保有しているデジタル資産の価値そのものが失われる可能性があります。始める前にこれらのリスクを知っておけば、過度に期待して始めてしまう失敗を防げます。

価格変動と投機化のリスク

ゲーム内トークンの価格は暗号資産市場全体の値動きに連動しやすく、短期間で大きく上下します。ゲームを楽しむはずが、価格を追いかけることに意識が向きすぎると、本来のゲーム体験からは離れてしまいます。利回りや「1日いくら稼げる」といった断定的な情報を見かけても、相場次第で結果は大きく変わる点を踏まえてください。

サービス終了・ライセンス切れで資産が消えるリスク

ライセンス契約にもとづいて作られたNFTゲームは、契約が更新されなければ、保有していたデジタル資産の価値が消えてしまう場合があります。実際に、海外では有名なライセンスを使ったNFTゲームがサービスを終了した事例が報じられています。所有権の記録がブロックチェーン上に残っても、ゲーム自体が遊べなくなれば実質的な価値は失われます。

  • 価格変動でゲーム内資産の評価額が大きく上下する
  • 運営会社の判断でサービスが終了することがある
  • ライセンス切れでデジタル資産の価値が失われる場合がある
  • 規約違反とみなされアカウントが停止されるリスクがある

詐欺の手口と自衛策

ウォレットの資産を守る様子を示すイラスト

NFTゲームの分野は詐欺被害が特に多く報告されている領域です。本物そっくりの偽サイトへの誘導や、実在するゲームになりすました勧誘など、仕組みを知らないまま参加すると気づかないうちに資産を失う手口があります。代表的なパターンを知っておくだけで、被害の多くは避けられます。新しいタイトルほど情報が少なく油断しやすいため、基本の見分け方を先に身につけておきましょう。

代表的な詐欺のパターン

よく報告されている手口には、本物のマーケットプレイスに似せた偽サイトへの誘導、偽物のNFTを本物のように出品する手口、新規参加者から集めた資金で既存参加者に配当を払い続けるラグプル(出口詐欺)型のプロジェクトがあります。国内でも、実在するゲームの素材を無断使用し「仮想通貨がもらえるNFTゲームだ」と偽って参加者を募る、なりすまし型の事例が報じられています。

  • 公式そっくりの偽マーケットプレイス・偽サイトへの誘導
  • 実在するゲームになりすましたSNSアカウントからの勧誘
  • 新規参加者の資金で配当を払い続けるラグプル型のプロジェクト
  • 身に覚えのないNFTの送りつけとリンク誘導

被害を防ぐためにできること

最も重要なのは、ウォレットのシークレットリカバリーフレーズや秘密鍵を、理由を問わず誰にも教えないことです。公式を名乗る相手であっても、フレーズの入力やDMでの個人情報のやり取りを求めてくること自体が詐欺の合図だと考えてください。あわせてURLの綴りを必ず確認し、検索結果の広告枠からではなく公式サイトのブックマークからアクセスする習慣をつけると安全性が高まります。

  • シークレットリカバリーフレーズ・秘密鍵は誰にも教えない
  • 公式サイトのURLをブックマークしてそこからアクセスする
  • エアドロップやホワイトリストの告知は公式の複数経路で照合する
  • プレイ用と資産保管用でウォレットを分けておく
編集部

手口の名前を覚えるより、フレーズを教えない、URLを照合するという2つの習慣を徹底するほうが、新しい手口にも対応できます。

NFTゲームに向いている人・向いていない人

始めるかどうかを比較して判断するイラスト

NFTゲームに向いているかどうかは、価格変動とサービス終了のリスクを許容できるか、そして確定申告や自己管理の手間を引き受けられるかで判断できます。向き不向きを以下の2つの観点で整理したので、始める前のセルフチェックとして使ってください。該当する項目が多いほど、仕組みへの理解と心構えが整っているといえます。

向いている人の条件

投じた資産の価値がゼロになっても生活に影響しない範囲で楽しめる人、ウォレットや取引所の操作を自分で管理する手間を苦にしない人、確定申告が必要になった場合に自分で対応する意思がある人は、NFTゲームの仕組みと相性が良いといえます。

  • 無くなっても困らない範囲の資産だけを使う前提で楽しめる
  • ウォレットの自己管理やガス代の仕組みを理解する意欲がある
  • 確定申告が必要になった場合に自分で手続きできる

向いていない人の条件

反対に、生活費や当面使う予定のある資産で参加しようとしている人、利回りや稼げる金額を断定的に説明する情報を信じて始めようとしている人は、NFTゲームには向いていません。まずは無料で試せる範囲にとどめ、仕組みに慣れてから判断することをおすすめします。

  • 生活費や当面使う予定のある資産で始めようとしている
  • 「1日いくら稼げる」といった断定的な情報を鵜呑みにしている
  • ウォレットの自己管理や税金の手続きを面倒に感じて後回しにしたい
チェック項目はいの場合いいえの場合
資産がゼロになっても困らないか次のチェックへ無料の範囲だけで様子を見る
ウォレットを自己管理できるか次のチェックへまずメタマスクの基本を学ぶ
確定申告に自分で対応できるか始めてみる価値がある税理士に相談できる体制を先に整える

よくある質問

NFTゲームとP2Eは同じ意味ですか

ほぼ同じ対象を指していますが、強調している側面が異なります。NFTゲームはアイテムの所有権がNFT化されている点に注目した呼び方で、P2E(Play to Earn)は遊んで稼げるという収益モデルに注目した呼び方です。同じゲームを指して両方の言葉が使われることも珍しくなく、記事によって使い分けが違うだけだと理解しておけば混乱しません。

無料で始められるNFTゲームはありますか

課金やNFTの購入をせずに遊べる範囲を用意しているタイトルはあります。ただし無料で遊べる範囲や条件はタイトルによって異なり、運営方針の変更で縮小されることもあります。始める前に必ず公式サイトで現在の条件を確認してください。

NFTゲームは本当に稼げますか

暗号資産やNFTの価格が変動するため、特定の金額を稼げると断定することはできません。ゲーム内通貨の相場や参加者数によって得られる収益は大きく変わり、価格が下落すれば投じた時間や費用に見合わない結果になることもあります。利回りをうたう情報は根拠を確認してください。

詐欺かどうかを見分けるコツはありますか

ウォレットのシークレットリカバリーフレーズの入力を求めてくる、焦らせる表現で今すぐの対応を迫る、公式を名乗る相手から先にDMが届く、といった特徴がそろえば詐欺を疑ってください。公式サイトのブックマークから情報を照合し、少しでも違和感があれば操作を進めないことが基本です。

まとめ

NFTゲームとは、アイテムやキャラクターの所有権をNFTとしてブロックチェーン上に記録するゲームのことで、ブロックチェーンゲームやweb3ゲーム、P2Eという呼び方も基本的には同じ対象を指しています。2021年のブーム後に市場は縮小しましたが、仕組みそのものが終わったわけではなく、個別タイトルの稼働状況は公式情報で確認する必要があります。

始める際は、ウォレットと取引所口座の準備、現金化の流れと雑所得の確定申告、価格変動やサービス終了のリスク、そして詐欺の手口を順番に押さえておくと安心です。より詳しい収益モデルはPlay to Earnの仕組みを解説した記事やP2Eとは何かを解説した記事を、NFTの売買そのものはNFT売買の基本を解説した記事を参考にしてください。ウォレットの準備は仮想通貨ウォレットの作り方の記事、税金の全体像は暗号資産の税制改正に関する記事も参考になります。ほかの関連記事はNFTゲームの記事一覧でも確認できます。

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