LINE NFTゲームとは|サービス終了の経緯と今の遊び方を解説
「LINE NFTゲーム」と検索する人の多くは、LINEでNFTが絡むゲームを遊べるのか、以前見聞きした「LINE NFT」というサービスが今も使えるのかを確かめたいはずです。結論を先に言うと、2022年に始まった「LINE NFT」というマーケットプレイス自体は2024年にサービスを終了しており、後継の「DOSI」も縮小が進んでいます。
2026年10月時点でLINE上のNFT・Web3の窓口にあたるのは、LINEメッセンジャーに組み込まれた「Dapp Portal」というミニアプリの仕組みです。この記事では、公式発表と大手メディアの報道をもとに、この移行の経緯と今の遊び方、注意点を順に整理します。
LINEヤフー・LINE NEXT・ソフトバンクなどの公式発表と業界メディアの報道を突き合わせ、サービス名の移り変わりを日付つきで確認しています。特定タイトルの購入や稼げる金額の断定はしません。
LINE NFTゲームとは何を指すか
LINE NFTゲームとは、LINEグループが提供してきたNFT関連サービスを通じて遊べるブロックチェーンゲームの総称です。ただし「LINE NFT」というサービス名自体は2022年から2024年までの期間にしか存在せず、今その名前のまま遊べるゲームはありません。現在この言葉で検索する人が実際に行き着くべき場所は、LINEメッセンジャーに組み込まれた「Dapp Portal」というミニアプリの入口です。
「LINE NFT」というサービス名との違い
「LINE NFT」は、LINEの暗号資産・ブロックチェーン事業を担っていたLVC株式会社が2022年4月に開始した、NFTの総合マーケットプレイスの固有名詞です。ゲームそのものではなく、NFTを売買する場でした。この名称が今も使われていると誤解したまま探すと、存在しないサービスを探すことになってしまいます。
2026年時点でLINE上のNFT・Web3窓口にあたるもの
2026年10月時点でLINE上のWeb3の窓口にあたるのは、LINE NEXTとKaia DLT Foundationが2025年1月に公開した「Dapp Portal」です。専用アプリを別途インストールする必要がなく、LINEメッセンジャーの中でミニアプリ(Mini Dapp)としてゲームやサービスを探して使える仕組みになっています。詳しい構造は後の章で解説します。
- 「LINE NFT」はLVCが運営したNFTマーケットプレイスの固有名詞で2024年に終了した
- 後継の「DOSI」もLINE NEXTが運営していたが2025年に縮小が進んだ
- 現在の窓口はLINEメッセンジャー内の「Dapp Portal」というミニアプリの仕組み
- ブロックチェーン基盤もFinschiaから「Kaia(KAIA)」に変わっている
LINE NFTゲームとは、LVCの「LINE NFT」からLINE NEXTの「DOSI」を経て、今はLINEメッセンジャー内の「Dapp Portal」で遊べるミニゲーム群を指す言葉に変わったサービスのことです。名前が変わるたびに検索しても古い情報しか出てこないことがあります。
LINE NFTが歩んだ経緯
LINE NFTは2022年4月13日に始まり、2023年11月に終了が発表され、2024年1月に順次サービスを終えました。わずか2年足らずで終了した背景には、日本向けと海外向けに分かれていた体制を、グローバル展開を担うLINE NEXTの「DOSI」へ一本化する狙いがあったと報じられています。終了から新サービス開始までの間隔が1週間程度と短く、利用者が気づかないうちに窓口が切り替わった点も特徴です。
2022年4月の開始とできたこと
LVC株式会社は2022年4月13日、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」の提供を開始しました。吉本興業など計17コンテンツと連携し、7ジャンル100種類以上のNFTを扱い、LINE Payでの日本円決済に対応していたと報じられています。購入したNFTは専用の「LINE BITMAX Wallet」で保管し、LINEの友だちと交換や送付もできる仕組みでした。
2023年11月の終了発表とDOSIへの移行
LINEヤフーのグループ会社LINE Xenesisは2023年11月15日、グローバルNFTプラットフォーム「DOSI」のリニューアルに伴い、「LINE NFT」「DOSI Wallet」「DOSI Citizen」「ACRZストア」「AVA」の5サービスを2024年1月5日から順次終了すると発表しました。既存のNFTは所定の手続きを行えば新しいDOSIで利用できる予定とされ、LINE NEXTが2024年1月11日に正式版のDOSIを開始しています。
| 時期 | できごと | 発表元 |
|---|---|---|
| 2022年4月13日 | 「LINE NFT」提供開始 | LVC株式会社 |
| 2023年11月15日 | LINE NFTなど5サービスの終了を発表 | LINE Xenesis |
| 2024年1月5日 | LINE NFTなどが順次サービス終了 | LINE Xenesis |
| 2024年1月11日 | 新「DOSI」正式版を開始 | LINE NEXT |
| 2024年8月29日 | Finschia(旧LINE Blockchain)がKlaytnと統合しKaiaに | Kaia DLT Foundation |
| 2025年1月22日 | 「Dapp Portal」をLINEメッセンジャーで公開 | LINE NEXT・Kaia DLT Foundation |
| 2025年9月28日 | DOSI・Finschia終了に伴いソフトバンクのNFT LABが終了 | ソフトバンク |
サービス名だけ追いかけると「LINE NFT」で止まってしまいますが、実際はDOSI、Kaia、Dapp Portalという3段階の移行が起きています。次の章でDOSI側の状況を見ていきます。
後継のDOSIも縮小・終了が進んでいる
LINE NFTの後継として始まったDOSIも、2026年10月時点ではそのまま続いているわけではありません。ブロックチェーン基盤がFinschiaからKaiaへ統合され、DOSIを基盤にしていた他社サービスの終了も相次いで報じられています。「DOSIなら使える」と思い込んだまま探すと、こちらも空振りになる可能性があります。
DOSIの正式ローンチとFinschiaのKaiaへの統合
LINE NEXTは2024年1月11日にデジタルコマースプラットフォーム「DOSI」の正式版を開始し、LINE NFTなど旧サービスの機能を統合しました。さらに2024年8月29日には、LINEのブロックチェーン基盤「Finschia」(旧LINE Blockchain/LINK Chainを2023年4月に改称)が、Kakaoの「Klaytn」と統合して「Kaia(KAIA)」という新しいチェーンになっています。DOSIが依存していた基盤そのものが、この時点で大きく姿を変えたことになります。
ソフトバンクNFT LABの終了が示す基盤側の変化
ソフトバンクは2025年6月30日付の公式告知で、自社のNFTマーケット「NFT LAB」を2025年9月28日付で終了すると発表しました。理由として、基盤として採用していたLINE NEXTの「DOSI」とブロックチェーン「Finschia」のサービス終了を挙げています。終了後は購入済みNFTに紐づく機能が使えなくなり、画像だけを期間限定で保存できる措置がとられました。自社サービスではないDOSI側の事情で、連動して終了する事業者が出ているのが今の状況です。
- DOSIは2024年1月にLINE NFTの後継として正式ローンチした
- 基盤のFinschiaは2024年8月にKlaytnと統合しKaiaになった
- ソフトバンクのNFT LABはDOSI・Finschiaの終了を理由に2025年9月28日に終了した
- DOSIという名前も今は積極的な新規展開の対象ではなくなっている
LINE NFTもDOSIも、名前としては一度は聞いたことがあるという読者が多いはずです。ただ今遊べる窓口を探すなら、名前を覚える先はDapp Portalに変わっています。
今LINEで遊べるWeb3ミニゲームの仕組み
今LINEでNFTやトークンが絡むゲームを遊ぶ窓口は、LINE NEXTとKaia DLT Foundationが2025年1月22日に公開した「Dapp Portal」です。LINEメッセンジャーの中からミニアプリ(Mini Dapp)としてゲームを開き、専用アプリを別途インストールせずにプレイできる仕組みになっています。
Dapp Portalとミニアプリ(Mini Dapp)の仕組み
Dapp Portalは、LINEメッセンジャー上でWeb3のゲームやサービスを探して使える案内役のような位置づけです。各Mini Dappは公式アカウントの形でLINEに追加でき、そこからゲームやサービスを直接開けます。対応言語には日本語も含まれており、公開当初から日本・韓国・台湾・タイなどで利用が多いと報じられています。
ウォレットとKAIAでの受け取り方
Dapp Portalを使う際は、LINEのアカウントに紐づくデジタルウォレットが作られ、ミッションなどを通じてKAIAコインやDappポイント、NFTなどの報酬を受け取れる仕組みになっています。受け取った資産を現金化する手順や、外部ウォレットとの違いについては、暗号資産ウォレットの基本からまとめた仮想通貨ウォレットの作り方の記事も合わせて確認してください。
- 専用アプリの追加インストールが不要でLINEの中だけで完結する
- 各ミニゲームはLINEの公式アカウントの形で追加できる
- 報酬はLINEに紐づくウォレットでKAIAコインやNFTとして受け取る
- 日本語を含む複数言語に対応している
Dapp Portalは「アプリ」ではなく、LINEメッセンジャーの中にある入口です。App StoreやGoogle Playで「Dapp Portal」という単体アプリを探しても見つからない点に注意してください。
Dapp Portalで配信されている主なミニゲームの例
Dapp Portalは2025年1月の公開当初、約30本のMini Dappを初期ラインアップとして配信していました。いずれも公式発表や業界メディアの紹介記事をもとにした情報で、UFO Gamers編集部が実際にプレイした体験ではありません。配信状況はタイトルごとに変わりやすいため、興味を持ったタイトルは必ず公式アカウントで現況を確認してください。
配信時に話題になったタイトル例
公開時のラインアップには、ゾンビと戦ってエアドロップ報酬を狙う「Bombie」、タピオカティーをテーマにした三つ揃え型パズル「Cattea」、サッカー漫画を題材にした「Captain Tsubasa -RIVALS- on LINE」などが含まれていたと紹介されています。いずれも運営側の発表に基づく紹介であり、実際の遊びごたえや稼げる金額を保証するものではありません。
| タイトル | 紹介されている内容 |
|---|---|
| Bombie | ゾンビと戦ってエアドロップ報酬を狙うミームシューティング、と紹介されている |
| Cattea | タピオカティーをテーマにした三つ揃え型パズル、と紹介されている |
| Captain Tsubasa -RIVALS- on LINE | サッカー漫画を題材にした無料Web3ゲーム、と紹介されている |
| X-Hero | モンスターの波状攻撃を防ぐタワーディフェンス、と紹介されている |
配信状況は変わりやすい、確認の仕方
NFT・Web3ゲームはタイトルの入れ替わりやサービス終了が特に多い分野です。Dapp Portal内のタイトルも、LINE NFTやDOSIがそうだったように、公開から時間が経つと配信が止まったり後継タイトルに置き換わったりする可能性があります。気になるタイトルがあれば、Dapp Portal内の案内、各タイトルの公式X、公式アカウントのお知らせの3つを自分の目で確認してください。
タイトル名だけを目的に探すより、Dapp Portalという入口を覚えておいた方が、タイトルが入れ替わっても迷いにくくなります。
始め方の手順
Dapp Portalを始める手順自体はシンプルで、LINEアプリが入っているスマートフォンがあれば追加のダウンロードなしに進められます。ここでは公式発表や紹介記事をもとに、準備から利用開始までの大まかな流れを整理します。実際の画面表示は更新によって変わるため、細部は利用時にLINE内の案内に従ってください。
事前に準備すること
まずLINEアプリ本体を最新版に更新しておきます。LINEに紐づくウォレットを新たに作成する流れになるため、本人確認の方法や通知の受け取り設定を事前に確認しておくとスムーズです。外部のMetaMaskなどのウォレットを別に使っている場合は、資産を混同しないよう管理先を分けて把握しておいてください。
ミニゲームを探して始めるまでの流れ
LINEのホームタブやDapp Portalの公式アカウントからミニアプリの一覧を開き、ゲームなどのカテゴリから気になるタイトルを選びます。各タイトルの公式アカウントを追加すると、そのままメッセンジャー内でプレイを開始できる案内が表示される仕組みです。初めて利用するタイトルでは、ウォレット連携の許可を求める画面が出るため、要求されている権限の内容を確認してから進めてください。
- LINEアプリを最新版に更新する
- LINEのホームタブやDapp Portalの公式アカウントからミニアプリ一覧を開く
- 気になるタイトルの公式アカウントを追加する
- ウォレット連携の許可内容を確認してから進める
始める前に、そのタイトルがまだDapp Portal内で配信されているかを公式アカウントの直近の投稿で確認してください。配信が止まっていても一覧に残り続けていることがあります。
注意しておきたい点
LINE関連のNFT・Web3サービスを使ううえで注意したいのは、LINEを装う詐欺の手口と、税金の扱いの2点です。いずれも「よく分からないまま進めてしまう」ことで被害や申告漏れにつながりやすいため、仕組みを理解してから利用することをおすすめします。サービス名がLINE NFTからDapp Portalに変わっても、この2点の基本は変わりません。
LINEを装う詐欺の手口
フィッシング対策協議会の報告によると、LINEをかたり「異常ログイン」などの不安をあおる件名で偽のログインページへ誘導し、メールアドレスやパスワードを入力させてアカウントを乗っ取る手口が確認されています。友だちから電話番号を聞き出し、届いた認証コードを使ってアカウントを乗っ取る手口も報告されています。ウォレット連携を求める画面でも同じように不安をあおる文言が使われることがあるため、慌てて入力しないことが基本です。
ウォレットのシークレットリカバリーフレーズや秘密鍵は、理由を問わず誰にも教えないでください。正規の運営やサポートがこの情報を尋ねることはないとされています。詐欺の手口や偽サイトの見分け方についてはメタマスクの詐欺対策を解説した記事でも詳しく扱っているため、合わせて確認してください。
税金の扱い
国税庁は「NFTに関する税務上の取扱いについて(FAQ)」を2023年1月13日に公表しており、NFTの譲渡や暗号資産との交換によって生じた所得は所得税の課税対象になるとしています。一般の利用者が二次流通でNFTを譲渡する場合は譲渡所得になる可能性が高く、クリエイターが販売する場合は事業所得または雑所得になる可能性が高いとされています。Dapp Portalで受け取ったKAIAコインやNFTも、現金化や他の資産との交換を行えば同様に課税対象となり得ます。
| 取得・譲渡の経緯 | 区分の可能性 |
|---|---|
| 一般利用者が二次流通でNFTを譲渡 | 譲渡所得になる可能性が高い |
| クリエイターがNFTを販売 | 事業所得または雑所得になる可能性が高い |
| 役務提供によりNFT・トークンを取得 | 事業所得・給与所得・雑所得のいずれか |
- ウォレットのシークレットリカバリーフレーズは誰にも教えない
- 不安をあおるログイン通知のリンクは開かない
- NFTの譲渡や交換で生じた所得は課税対象になり得る
- 区分や申告の要否は取得経緯によって変わる
- 個別の課税判断は税理士や税務署に確認する
利回りや「1日いくら稼げる」といった断定的な表現は、どの時期のどのサービスにもつきものですが、相場や運営状況次第で結果は大きく変わります。生活費や当面使う予定のある資産を使わないようにしてください。
サービス名が変わっても、ウォレットの安全管理と税金の基本は変わりません。ここだけは今後も共通して必要になる知識です。
よくある質問
LINE NFTはまだ使えますか
使えません。LVC株式会社が2022年4月に始めた「LINE NFT」は、2023年11月の発表に基づき2024年1月5日から順次サービスを終了しています。後継の「DOSI」に機能が統合されましたが、そのDOSIも基盤のFinschiaがKaiaへ統合されるなど大きな変化が続いています。今LINEでNFT・Web3のゲームを探すなら、Dapp Portalを窓口として確認してください。
DOSIとDapp Portalは同じものですか
別のサービスです。DOSIはLINE NEXTが運営していたデジタルコマースプラットフォームで、NFTの売買などを扱っていました。Dapp Portalは2025年1月にLINE NEXTとKaia DLT Foundationが公開した、LINEメッセンジャー内でミニアプリを使うための入口です。DOSIを基盤にしていたソフトバンクのNFT LABが2025年9月に終了するなど、DOSI側は縮小が報じられている一方、Dapp Portalは別枠で展開されています。
Dapp Portalのミニゲームは無料で遊べますか
無料で始められると紹介されているタイトルが多くありますが、タイトルごとに仕様が異なるため一律には言えません。課金要素やガス代が発生する操作が含まれる場合もあるため、利用前に各タイトルの公式アカウントで料金や報酬の仕組みを確認してください。稼げる金額を保証する表現を見かけても、相場や運営状況次第で結果は変わります。
持っていたLINE NFTやDOSIの資産はどうなりましたか
サービスごとに案内が異なります。LINE NFTからDOSIへの移行時は、所定の手続きを行えば新しいDOSIで利用できる予定とされていました。一方、ソフトバンクのNFT LABのように基盤サービスの終了に連動して資産に紐づく機能が使えなくなり、画像だけ期間限定で保存できる措置がとられた例もあります。資産が残っている場合は、各サービスの最新のお知らせを必ず確認してください。
まとめ
LINE NFTゲームという言葉が指す実体は、2022年の「LINE NFT」開始から2024年の終了、後継「DOSI」への統合、そして2025年の「Dapp Portal」公開まで、名前と基盤を変えながら移り変わってきました。今この言葉で検索して行き着くべき場所は、LINEメッセンジャーに組み込まれたDapp Portalのミニアプリです。配信されているタイトルも含めて、サービスの入れ替わりが特に多い分野であることを踏まえて確認してください。
利用する際は、ウォレットの安全管理と税金の扱いという変わらない基本を押さえつつ、気になるタイトルは公式アカウントで現況を確認してください。NFTゲーム全体の仕組みから知りたい場合はNFTゲームとは何かを解説した記事を、ウォレットの作り方は仮想通貨ウォレットの作り方の記事を、詐欺対策はメタマスクの詐欺対策を解説した記事を参考にしてください。ほかの関連記事はNFTゲームの記事一覧でも確認できます。